
京都:Re-Search 2020 in 八幡
開催期間:令和2年8月24日(月)~ 9月6日(日)
滞在場所:京都府八幡市内の滞在施設
講 師:石川 竜一(写真家)
島袋 道浩(美術家)
服部 文祥(登山家・作家)
令和2年度は、八幡市において、短期アーティスト・ イン・レジデンス事業「京都:Re-Search 2020 in 八幡」を実施しました。
その参加アーティストのレポートを公開します。
「京都:Re-Search 2020 in 八幡」
令和2年8月24日から9月6日の14日間にわたり、京都府内のみならず、ほかの地域で活動するアーティストや工芸家、デザイナー、建築家など、 クリエイティブな分野で活動されている人が八幡市に滞在しながら、各自が設定したテーマに沿って、ゲストアーティストと共に、八幡の風土や歴史等の調査を行います。 八幡での発見を活かしたアートプロジェクトや作品プランの構想を立て、次年度にアートプロジェクトや作品プランの実現を目指します。 またそれらを記録しデータ化していき、地域の新たなアート・ドキュメントを作っていきます。 講師には、国際的に活躍しているアーティストやキュレーターたちを迎え、リサーチの手法を学ぶワークショップやフィールドワーク、参加者が行うリサーチへのアドバイスを予定しています。
プログラム
-
ガイダンス及びゲストアーティストとの交流会
会場 八幡市内 講師:石川 竜一 -
フィールドワーク、その後参加者からのプレゼンテーションとゲストアーティストによる講評
講師:石川 竜一
アートプロジェクトや作品プランを組み立てて行くためのヒントとなる、八幡市内の場所(現地)をゲストアーティストと 実際に調査しながら巡ります。フィールドワーク終了後には参加者からのプレゼン、それに対するゲストアーティストからの様々な意見やアドバイスをいただきます。 -
各自リサーチ 期間 計4日間
-
参加者による中間報告会及びゲストアーティストによる講評
講師:石川 竜一
ワークショップ1「折り返しディスカッション」※1
講師:島袋 道浩×石川 竜一 -
ワークショップ2「折地域とアートプロジェクト」※1
講師:服部 文祥 -
各自リサーチ 期間 計4日間
-
講評会及び活動報告展 ※2
講師:石川 竜一 -
参加者の活動報告展
※1 本プログラムでのワークショップとは、情報の交換や共有のみならず、アイデアの出し合いやディスカッションを繰り返し、各自が設定したテーマに沿ったアートプロジェクトや作品プランの実現に向けた戦略や施策などを固めていくものです。
※2 次年度、本プログラムで提案されたアートプロジェクトや作品プランをもとにした展覧会を伴うアーティスト・イン・レジデンス事業「大京都 2021 in 八幡」の開催を八幡市内で予定しています。
ゲストアーティスト・講師
-
石川 竜一
写真家1984年沖縄県生まれ、沖縄国際大学社会文化学科卒業。在学中に写真と出会う。2008年より前衛舞踊家しば正龍の付き人を務める。 2010年より写真家 勇崎哲史に師事し、写真に関わる広い分野の企画から運営までのアシスタントを務める。 2014年に沖縄の人々や身近な環境で撮影したスナップを纏めた『okinawan portraits 2010-2012』『絶景のポリフォニー』で、木村伊兵衛写真賞、日本写真協会新人賞、沖縄タイムス芸術選奨奨励賞を受賞。 沖縄を拠点に、日常のスナップやポートレイトを中心にして、現代の矛盾と混沌に向き合いつつも、そこから光を探るような作品を発表している。 2020年現在、活動の場を日本国内外に広げ、その内容もビデオ作品や他ジャンルのアーティストとの共作、ミュージシャンとのセッションなど多岐にわたる。
-
島袋 道浩
美術家1969年神戸市生まれ。那覇市在住。 1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々や動物、風習や環境に関係したインスタレーションやパフォーマンス、ビデオ作品を制作している。 パリのポンピドー・センターやロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展やヴェネチア・ビエンナーレ(2003/2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などの国際展に多数参加。 2004年から2016年まではドイツ、ベルリンを拠点にし、ドイツ、ブラウンシュワイグ芸術大学やスイス、チューリッヒ芸術大学などで客員教授を務める。 著書に[扉を開ける] (リトルモア)、絵本[キュウリの旅](小学館)などがある。
-
服部 文祥
登山家・作家1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科とワンダーフォーゲル部卒。 学生時代からオールラウンドな登山をおこない、1996年K2(8611m)登頂。 北アルプス北部などで冬期初登攀記録が数本。 2000年頃から食料と燃料を現地で調達する長期登山のサバイバル登山を提唱実践。 その思想と実践を著書『サバイバル登山家』で報告し、情熱大陸などに取り上げられる。 『ツンドラ・サバイバル』が第5回梅棹忠夫山と探険文学賞、小説『息子と狩猟に』が第31回三島由紀夫賞候補。