
京都:Re-Search 2019 in 和束
開催期間:令和元年8月26日(月)~9月8日(日)
滞在場所:京都府相楽郡和束町大字湯船小字岩倉「湯船ヴィレッジハウス」
(ただし、個室なし男女別の部屋となります。)
講 師:Yukawa-Nakayasu(アーティスト)
Gong Jow-Jiun(台湾ビエンナーレ2018キュレーター)
藤井 光(アーティスト/映像作家)
令和元年度は、和束町において、短期アーティスト・イン・レジデンス事業「京都:Re-Search 2019 in 和束」を実施します。 令和元年8月26日から9月8日の14日間にわたり、京都府内のみならず、ほかの地域で活動するアーティストや工芸家、デザイナー、建築家など、クリエイティブな分野で活動されている人が和束町に滞在しながら、各自が設定したテーマに沿って、和束の風土や歴史等の調査を行います。 和束町での発見を活かしたアートプロジェクトや作品プランの構想を立て、次年度にアートプロジェクトや作品プランの実現を目指します。またそれらを記録しデータ化していき、地域の新たなアート・ドキュメントを作って行きます。 講師には、国際的に活躍しているアーティストやキュレーターたちを迎え、リサーチの手法を学ぶワークショップやフィールドワーク、参加者が行うリサーチへのアドバイスを予定しています。
プログラム
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ガイダンス及びゲストアーティストとの交流会
会場 和束町内 講師:Yukawa-Nakayasu -
フィールドワーク、その後参加者からのプレゼンテーションとゲストアーティストによるアドバイス
アートプロジェクトや作品プランを組み立てて行くためのヒントとなる、 和束町内の場所(現地)をゲストアーティストと実際に調査しながら巡ります。 フィールドワーク終了後には参加者からのプレゼン、 それに対するゲストアーティストからの様々な意見やアドバイスをいただきます。 -
各自リサーチ 期間 計4日間
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ワークショップ1「地域とアートプロジェクト」※1
講師:Gong Jow-Jiun -
参加者による中間報告会及びゲストアーティストによるアドバイス
講師:Yukawa-Nakayasu
ワークショップ2「折り返しディスカッション」※2
講師:藤井 光×Yukawa-Nakayasu -
各自リサーチ 期間 計4日間
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講評会及び活動報告展
ゲストアーティスト:Yukawa-Nakayasu -
参加者の活動報告展
※1 本プログラムでのワークショップとは、情報の交換や共有のみならず、アイデアの出し合いやディスカッションを繰り返し、各自が設定したテーマに沿ったアートプロジェクトや作品プランの実現に向けた戦略や施策などを固めていくものです。
※2 次年度、本プログラムで提案されたアートプロジェクトや作品プランをもとにした展覧会を伴うアーティスト・イン・レジデンス事業「大京都 2020 in 和束」の開催を和束町内で予定しています。
ゲストアーティスト・講師
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Yukawa-Nakayasu
アーティスト1981年大阪生まれ。大阪を拠点に国内外で歴史や習俗や習慣をもとに、社会や身体、日常に内在している営為を視覚化する作品を制作発表を続けている。2018 年にThe 12th Arte Laguna Prize 大賞受賞(Arsenale, ヴェネツィア)、2017 年に『Japanese Connections』(Nikolaj Kunsthal, コペンハーゲン) など。近年では、2019 年『間合いの良さ』(大阪府立江之子島文化芸術創造センター, 大阪)、2020 年『ポストLCC時代のサイトスペシフィックアート(仮称)』(京都芸術センター, 京都)とキュレーションを手がける。また2019年7月からアートハブTRA-TRAVEL(北加賀屋, 大阪)をアーティストQenji Yoshidaと共に立ち上げ活動する。
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Gong Jow-Jiun ゴン・ジョジュン
台湾ビエンナーレ2018キュレーター1966年台湾生まれ。国立台南芸術大学視覚芸術学院准教授。2009年より、季刊美術誌「Art Critique in Taiwan (ACT)」の編集長に就任。2011年には全国出版大賞優秀賞を受賞。2013年よりキュレーション活動を開始し、台北のEslite Galleryにて『Are We Working Too Much?』を企画。2014年に台北鳳甲美術館で開催された第4回台湾国際映像芸術展では、高森信男と共同でキュレーションした『The Return of Ghosts』を発表。2017年には『近未来的交陪』(蕭壠文化園区, 台南)の主任キュレーターを務め、台新芸術賞を受賞。2018年には『台湾ビエンナーレ2018 Wild Rhizome』(国立台湾美術館, 台中)のゲストキュレーターを務めた。
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藤井 光
アーティスト/映像作家1976年東京都生まれ。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと、様々な国や地域固有の文化や歴史を、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて検証し、同時代の社会課題に応答する作品を、主に映像インスタレーションとして制作している。近年では、『爆撃の記録』(東京都現代美術館「MOTアニュアル 2016 キセイノセイキ」展)、『南蛮絵図』(国立国際美術館「「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」展)、『第一の事実』(森美術館「カタストロフと美術のちから」展)、日産アートアワード2017でグランプリとなった『日本人を演じる』など。