田中 良佑

TANAKA Ryosuke

田中 良佑

1990年 香川県生まれ。東京都在住。東京藝術大学大学院修士課程美術研究科壁画専攻修了。 「社会の中のそれぞれの『私』」という言葉を大切に、この世界で生きるそれぞれの人生の可能性を探る。「Exultation is the going」(東京•2020) 「hello/ENTER」(シンガポール/東京•2020)「working/editing 制作と編集」(東京•2020)「Nonsense Agency 」(台湾•2019)「As a flower」(個展/東京•2019) など。

  • Take Me Home (帰る場所を探して) (火を拾いに行こう)

    写真や文章、そして植物の影が映された青写真(サイアノタイプ)が展示されています。田中は去年から味土野を題材に作品を 制作しており、本作は味土野の3人目となる移住者小松さんの協力の元制作されました。田中は「孤独の色々なかたち」をテーマに、移住者それぞれが考える「あえて人里を離れた廃村に暮らすこと」について取材することから着想を得ています。今回の滞在では小松さんの暮らしの中で「ガスが無いわけでは無いが、薪を山から拾い、カマドで火を起こして自炊すること」に注目しまし た。薪を拾える日もあれば、拾えない日もあり、火が簡単におきる時もあれば、簡単におきない時もある。このような「予測できないことと向き合うこと」と味土野で暮らすことを重ね、田中は小松さんが日々拾ってくる薪をサイアノタイプに転写しました。そもそもサイアノタイプとは、光だけで影を撮影する写真の一種です。毎日の生活の中で忘れてしまうような出来事をあえて記録すると同時に、しかしサイアノタイプは時間とともに劣化して写像が消えてしまいます。田中は「記憶に残そうとすること」と「忘れてしまうこと」、人間の2つの矛盾する意識をこの展示を通して表現しています。それは孤独を表現していることでもあり、しかし同時に日々の暮らしに光を当てる幸せを表現しています。 ※ガラシャ荘内には昨年田中が制作した作品も展示されています。

    協力 小松恵美 / 大益牧雄 / 槙野智子 / 木下祐治 / 梅田逸男 / 濱中雄一 / 三本正樹 / ガラシャ荘 / 野間基幹集落センター / 里山・限界集落けんこう農房

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