SIDE CORE

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2012年から高須咲恵と松下徹により活動を開始。2017年より西広太志が加わる。美術史や歴史を背景にストリートアートを読み解く展覧会『SIDE CORE -日本美術と「ストリートの感性」-』(2012)発表後、問題意識は歴史から現在の身体や都市に移行し、活動の拠点を実際の路上へと広げている。「rode work」(Reborn-Art Festival 宮城県石巻・2017)「そとのあそび」(市原湖畔美術館・2018)

  • 岬のサイクロプス

    真ん中で区切られた2つの空間があります。最初の空間に見えるのは山の形を模した土の室、そしてこちらを見ている巨大なキツネ、他にも夜の京丹後の風景や動物が描かれています。夜の丹後半島を車で走っていると出会うことができる風景が様々に作品化されていますが、これらは奥の部屋にある映像作品と関連しています。奥の空間にある映像は、丹後半島の先端に明治時代に作られた経ヶ岬灯台、そのレンズを巨大な目に変化させるという内容です。歴史ある経ヶ岬灯台は京丹後の重要な観光資源であり、現役で船を誘導する役割を担っていることから、人々に「見られるもの」です。しかしかつて灯台は「見るためのもの」でもありました。具体的には過去は日本海の国防を担う監視所として、そしてレーダー基地として使われていたからです。今回、灯台のレンズを巨大な目に変化させることは、その「見るためのもの」としての灯台を想起することを目的としています。しかし灯台が何かを見ていたとして、それは軍事的な内容に限定する訳ではありません。灯台が建ってからこの街の100年間に様々な出来事があった筈です。それは、街の近代化から、第2次大戦、京丹後地震、そして復興まで、めまぐるしい歴史です。そのような「街を見守る存在」として灯台を考え、レンズに巨大な目を取り付けることで、灯台をギリシャ神話に登場する一つ目の巨人サイクロプスに例えました。灯台のレンズや台座がフランス万博で購入されて来た1893年、フランスで活躍していた画家オディロン・ルドンは何枚ものサイクロプスの絵を描いています。サイクロプスはそれまで厄災の神とされて来ましたが、ルドンの描くそれは人間らしい内気な性格であり、自然や人を優しく眺めている姿が描写されています。そこでEVERYDAY HOLIDAY SQUADは「灯台が見ているもの」を題材に、夜に灯台を訪れる時に見た、風景や動物を絵や立体で表現しています。土の室は、灯台の光に照らされて光る実際の山をモチーフにしている他、中に入って穴から絵を見ることで、灯台から景色を見るということを表現しています。

    企画協力: 海上保安庁

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