
WASHIO Ray
鷲尾 怜
鷲尾怜です。大学院で美術を学んでいます。
-
今までの作品について
観光地にあるお土産を扱った、『BERLIN WALL ベルリンの石』という作品を制作したことがあります。
違和感や虚構性のあるものに対して外部である自分がどう介入して、どんな衝突が起きるのかということに興味があります。 -
今回のリサーチテーマ
地元に人たちの美術の関心についてのリサーチを行う予定でしたが、市内を散策してるうちに、その豊かな自然を生かした観光地のような空気を見出せたので、最終的には、観光地化によって失われたリアリティをテーマにすることにしました。
琴引浜鳴き砂文化館内で販売されていたお土産をモチーフに、それにまつわるストーリーを作品化する可能性を探りました。 -
コミュニケーションについて
自分にとってこのような経験は初めてだったので、地元の人たちの反応は不安だったのですが、市の職員さんも含めみなさん協力的で驚きました。鳴き砂文化館の館長にはいろんな方とのパイプ役になっていただき、特にお世話になりました。しかし京丹後の人々の好意の応えなければいけない使命を感じてしまうのも、何か違うような気がしました。特に自分の作品ではモチーフに対する批評性を持ち合わせていることが多いため、そのへんのバランスは難しかったです。
-
今後の展開
リサーチには区切りを付け、作品のアウトプットを考えている段階です。
リサーチすればするほど制作をしづらくなってしまう状況があったので、一旦京丹後を離れ、普段の生活リズムに戻ってきた今の段階でまた違ったアイディアが出ればいいと思っています。しかし鳴き砂というモチーフはおもしろく、書籍も購入し深めているところです。